平成22年1月1日
2010年 新春抱負
新年明けましておめでとうございます。
今年は夏に参院選があり、わが党にとって非常に大事な年になります。通常国会での法案対応では、わが党の立場を鮮明に打ち出した「山口ビジョン」に照らして検証しながら臨んでいきます。 昨年来、鳩山政権は「経済」「基地」「献金」の「3K」問題に揺れてきましたが、これらを乗り切れるかどうかが政権にとっての試金石になります。 なかでも国民生活にとって大事なことは景気・経済です。政府の経済対策は、今年度第2次補正予算案が通常国会で成立しないと執行できません。わが党は第1次補正予算の凍結解除を主張していますが、十分な審議時間と迅速な執行を確保するためにも、早急に通常国会を開くことを強く要望したい。 また、来年度本予算では、民主党マニフェストの実現を優先するあまり、歳入を大幅に上回る巨額の国債が発行されます。民主党は再度、マニフェスト実行の優先順位を考え直すべきでしょう。 沖縄の普天間基地移設問題は、政府が連立政権の維持を優先して、決着を先送りしました。一刻も早く市街地にある普天間基地の危険を取り除き、地元負担を軽減することを基本に政府の対応をただしていきます。 首相の献金偽装問題は、昨年末に元秘書が起訴され、実母からの約12億円もの資金提供が明らかになりましたが、多くの国民が首相の金銭感覚のなさに驚いたのではないでしょうか。今後、首相の政治的、道義的責任や首相としての資質の問題を含めて、首相のはっきりとした説明を求めていきます。 通常国会では、鳩山政権の「3K」問題を追及するために、予算委員会などで、野党の質疑時間を十分確保するよう、民主党に迫りたい。 また、臨時国会では一度も開かれなかった党首討論を通常国会の冒頭から開催していくべきです。山口代表が首相と直接対決し、公明党の政策実現を迫り、政権の対応をただす機会を早期に実現していきます。 難問山積の鳩山政権は、通常国会冒頭にも大揺れする可能性もあります。「楔を太く、深く」をモットーに、政府・与党にしっかりと楔を打ち込む論戦を挑みます。そして、国民の皆さまから「公明党は地に足のついた着実な政治をしている」「自分たちの生活を託すことができるのは公明党だ」との評価をいただき、参院選勝利につなげていきます。
公明党国会対策委員長
衆議院議員
漆 原 良 夫
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