平成18年10月22日

党首討論に工夫を

★今月18日に、党首討論が行われました。総理就任後初の安倍さんと、政治経験豊富な小沢民主党代表の初対決です。どんな展開になるのか、小沢さんがいつ舌鋒するどく安倍さんに襲いかかるのか・・・その時、安倍さんはどうこれに対応するのかと、そんな場面を想像しながら国民の多くの皆さんが固唾をのんでその成り行きを見守っておられたことと思います。私もその一人でした。委員会が混乱し、国会対策委員長に就任して初の大仕事になるかも知れないと緊張した45分間でした。

★しかし結果は全く予想はずれ(民主党側からすれば期待はずれ)でした。緊迫感に欠けた低調なものとなってしまいました。「あのー」「そのー」「ウーン」と原稿に目を落としながら質問する小沢代表からは、「安倍政権を倒してやる!」といった気魄も鋭さも感じ取れなかったのは、私一人ではなかったと思います。
 事実、安倍総理は、反撃のため小沢さんの政策上の矛盾を指摘するための質問を沢山準備していたそうですが、その必要もなく、一問も小沢さんに質問をしなかったそうです。

★党首討論は専ら野党が一方的に総理に質問をする、という形式で行われています。しかし「党首」の「討論」ですから、総理からも野党党首に質問をするという形式にした方が、もっと活性化し、国民にも分かり易いものとなると思います。もっと工夫をするべきです。たとえば「北朝鮮問題」、「年金問題」などとテーマ別に討論をすることも一つの方法です。政府・与党の対策と野党の対策を双方ともに明確にし、お互いにその長所・短所について議論をしたらどうでしょうか。国民に問題点が明らかになるとともに、政府・与党案と野党案の優劣も明確になると思います。

                          衆議院議員