令和2年12月1日
【安倍前総理は、政治倫理審査会で説明を!
 
−桜を見る会「前夜祭会費」補填問題−

皆さん、今日は! 早いもので、今年も、もう師走です。皆様の益々のご発展、ご健勝を心よりお祈り申し上げます。

○さて11月24日、とんでもないニュースが飛び込み、永田町に激震が走りました。
 桜を見る会前夜祭の会費補填問題について、安倍前総理や菅前官房長官が、1年間にわたって虚偽答弁を繰り返し、国会を欺いてきたというのです。

○安倍前総理や菅前官房長官の国会での答弁は、
@前夜祭の会費は5000円であり、安倍事務所が、不足分の会費を補填した事実はない。
A従って、補填に関する明細書や領収書は存在しない。
というものでした。

○しかし、今回流れた報道の内容は、
@前夜祭に使われたホテルの費用は1人当たり1万1000円であり、その不足分は安倍事務所が補填した(補填額は5年間で800万円から900万円)、
A補填に関する明細書や補填額の領収書はホテルから安倍事務所に交付された、というものです。

○もしも報道の内容が事実だとすれば、安倍事務所側の政治資金規正法違反、公職選挙法違反の可能性が濃厚になります。
 まもなく東京地検の捜査が終了すると思われますが、その結果によっては来年の通常国会での大きな争点になります。

○もう一つ大きな問題があります。それは、国会に対する責任です。
 国会は、国権の最高機関として内閣を監視するという重大な権限と責務を負っています。
 1年間、数十回にわたって、(少なくとも)結果的に虚偽の国会答弁を繰り返し国民と国会を欺き通した行為は、国会の行政監視機能を蔑ろにするものであって、到底看過することはできません。

○東京地検の捜査が終わりに近づいています。安倍総理の国会答弁を裏付ける結果になるのか、それとも11月24日のニュースのような結果になるのか、誰にもわかりません。
 国会における総理や官房長官の答弁が、本当だったのか嘘だったのか、国民は大きな関心をもって成り行きを見ています。

○政治倫理審査会は、疑惑を受けた政治家が自ら疑惑を晴らすために弁明し釈明するために設けられた制度です。
 かつて、私が審査会の委員のころ、元自民党幹事長加藤紘一氏、元防衛庁長官額賀福志郎氏、元総理大臣橋本龍太郎氏、元外務大臣田中真紀子氏などなど、たくさんの議員が自ら審査会の開催を要求し、疑惑の弁明や釈明をされていました。
 野党は、来国会で必ずこの問題を取り上げ、安倍前総理の参考人招致や証人喚問を要求してまいります。
 東京地検の捜査は、間もなく終了し事実関係が明白になります。私は、東京地検の捜査が終了した段階で、安倍前総理自ら政治倫理審査会に出席し、国民の疑惑に率直にお答えになったら如何かとお勧めしたいのです。

以上