平成29年3月16日
【京都―新大阪は「南回り」
 
与党プロジェクトチーム 北陸新幹線 全ルート確定

 

自民、公明両党の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は15日、衆院第2議員会館で会合を開き、北陸新幹線の延伸でルートが決まっていなかった京都―新大阪間について、既存の鉄道ネットワークとの接続や地域開発の潜在力などを踏まえ、京都府南部の京田辺市を経由する「南回り」案の採用を決定した。公明党から井上義久幹事長と漆原良夫中央幹事会会長らが出席した。

北陸新幹線の延伸については、昨年末に敦賀(福井県)―京都のルートが決定。残る京都―新大阪間は、京田辺市のJR松井山手駅付近に新駅を設ける「南回り」と、途中に駅を設けない「北回り」の2ルート案が検討されていた。

国土交通省の試算によれば、両案は費用対効果や敦賀―新大阪間の所要時間に大きな差はなかったが、「南回り」案は新駅設置による企業立地や街づくりなどの経済波及効果が大きいと判断された。

井上幹事長は、北陸新幹線全線のルートが確定したことを評価した上で、「今後は詳細ルートの調査や環境影響評価などを前へ進め、一日も早い全線開業をめざす」と述べた。



(平成29年3月16日付け公明新聞より転載)