平成28年8月15日
【8月15日終戦記念日に思うこと
 
8月15日終戦記念日に思うこと

 
○  今年もまた、油ゼミがジージー鳴く暑い8月15日、71回目の終戦記念日を迎えました。
 太平洋戦争で犠牲になられた内外の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げます。またご遺族の皆様には、心からのお見舞いを申し上げます。
 今日の日本の平和と繁栄は、これら先人の尊い犠牲の上に成り立っていることに深く思いをいたし、ここに改めて深い反省と不戦の誓いを新たに致します。

○  戦後71年間、我が国は戦争をすることなく、平和と繁栄を享受することが出来ました。これはひとえに「戦争はもうこりごりだ」「どんなことがあっても戦争はしない」という国民の総意によるものです。
 しかし戦後71年、戦争を経験した世代より「戦争を知らない世代」の方が圧倒的に多くなっています。この状況は、国会においても同じです。国会議員の9割以上が「戦争を知らない世代」です。因みに、我が党でも、戦中生まれは、私1人です(とはいっても、終戦の時の私は1歳です)。
 戦争の悲惨さ、戦争の理不尽さ、戦争の不条理さ、「戦争はもうこりごりだ」との想いを次の世代にどう語り継いでゆくかが一番大切なことだと思います。

○  先の参院選挙で自民・公明の与党が大勝利させていただきました。ご支援を頂きました党員・支持者の皆様には心より御礼を申し上げます。
 この選挙の結果、いわゆる改憲勢力が、衆参ともに3分の2以上の議席を獲得することになりました。憲法改正と公明党の対応が問われます。
・ 憲法改正問題に関する我が党の立場は「加憲」です。
  現憲法の3原則(@国民主権主義、A恒久平和主義、B基本的人権尊重主義)は堅持します。そのうえで、時代に応じ、不都合な部分は修正し、必要な部分があれば新たに追加すればよいという考えです。
  現憲法は、制定後69年を経過し日本国民に十分理解され受け入れられています。何も全部を否定して、憲法の全文を創り変える必要はありません。しかし、なにぶんにも「69年前」に創られた憲法です。制度疲労を起こしたり、使い勝手が悪くなっている部分があったとしても当然です。その場合には、その部分だけを新たに「憲法に付け加えればよい」という考え方です。すなわち「加憲」です。
  公明党は、時代の進展とともに提起されている環境権やプライバシー権などを新たに憲法に加える「加憲」の立場をとっています。
・ 憲法第9条を加憲の対象とするのかどうか、よく聞かれます
結論から言うと、私は、憲法第9条は加憲の対象とする必要はないと思います。昨年の通常国会で平和安全法制が成立しました。そこでは、「自衛権行使の新3要件」、後方支援の要件、国際協力の要件が、しっかりと明記されています。平和安全法制は、政府与党で十分緻密な議論を行い、国会でも慎重な審議を経て成立した法案です。これを覆す必要はないと思います。

○ 平和安全法制は紛争回避、戦争抑止のための法案
・北朝鮮によるミサイルの発射、尖閣諸島における領海侵犯事案等、日本を巡る安全保障環境は、確実に悪化しています。
 日本政府としての、冷静かつ毅然とした対応が求められるところですが、日米韓の緊密な連携とともに、平和安全法制がこれらの国々に対して十分な抑止力を発揮していると思います。
・野党第1党の民進党や共産党などは、平和安全法制の廃止を求めています。しかしこれらの政党は、北朝鮮のミサイル発射や尖閣諸島における領海侵犯事案に対してどう対処しようとしているのか明らかにしていません。                            これらの国々は、「法の支配による解決」ではなく「力による現状変更」を目論んでいます。このような国々から日本国民を守るにはどう対処すべきか、単に「反対、反対」と叫ぶだけでは無責任です。明確な対案を国民に示すべきです。

○ 「核のない世界」は、公明党の長年の訴えです。今年5月にオバマ米大統領が被爆地の広島を訪問し、広島を「道義的な寝覚めの地」と述べ、「核のない世界」の決意を改めて示されました。核廃絶に向けた、大いなるステップにしたいと思います。

○  今日も暑い日が続いています。外では、油蝉がジージー鳴いています。太平洋戦争で亡くなられた310万の御霊に心から哀悼の誠をささげるとともに、残された私たちは、「決して戦争をしてはならない」との思いを深く静かに胸に刻む1日としたいと思います。