第24回参議院議員選挙は10日、投開票された。公明党は、選挙区で埼玉・西田実仁氏、東京・竹谷とし子さん、神奈川・三浦信祐氏、愛知・里見隆治氏、大阪・石川博崇氏、兵庫・伊藤孝江さん、福岡・高瀬弘美さんが激戦を突破し、7選挙区で完勝した。比例区でも、7議席を獲得。選挙区と合わせ、改選9議席を上回る14議席となった。自民、公明の与党両党では、目標の改選議席の過半数(61議席)を超え、70議席を獲得。安定した政治の下、連立政権は経済政策を一段と加速させていく。一方、民進党は、改選議席を下回る見通し。公明党に対し、献身的なご支援をいただいた党員、支持者ならびに創価学会員の皆さまに心から感謝申し上げます。
公明党の山口那津男代表、井上義久幹事長、太田昭宏全国議員団会議議長ら党幹部は、午後8時前後に開票センターが設置された東京都新宿区の党本部に入り、開票状況を見守った。
午後8時に投票が締め切られた直後、選挙区5氏、比例区6氏の当選が確実になったとの速報が届いた。これを受け、午後9時20分すぎに山口代表、井上幹事長らが、開票センターの特設ボードに記された候補者のうち、当確者の氏名に党のロゴマークを付けると、場内は喜びに沸いた。
午後9時半ごろ、埼玉選挙区(定数3)の西田氏が大激戦を制し、3期目の当選が確実に。また、福岡選挙区(定数3)で新人の高瀬さんが当選を確実にし、公明党として24年ぶりの議席を獲得。愛知選挙区(定数4)でも里見氏が初当選を確実にし、9年ぶりに議席を確保した。さらに神奈川選挙区(定数4)では、新人の三浦氏が激戦を突破。大乱戦となった東京選挙区(定数6)は竹谷さんが、大阪選挙区(定数4)では石川氏がそれぞれ2期目の当選を確実にした。
一方、比例区では、浜田昌良、谷合正明の両氏が3期目、横山信一、長沢広明、秋野公造の各氏が2期目の当選、熊野正士氏が初当選を確実にした。
午後8時20分ごろ、山口代表は党本部で記者団に対し、自公両党で改選議席の過半数確保が確実との報道について、「互いに選挙協力を行い、われわれの政策や実績を訴えてきたことが有権者に理解をいただきつつある」と強調した。
また、野党共闘については、「政策や政権構想などのバラバラぶりが目立った。選挙の時だけの一時的なものということがはっきりしてきた点も、有権者は厳しく見抜いたのではないか」と述べた。