平成28年6月2日
【さあ、参院選勝利へ
 
通常国会閉幕 公明が両院議員総会、総活躍社会へ政策前進
ネットワークで迅速対応、熊本地震

 

_第190通常国会は1日、150日間の会期を終え、閉幕した。公明党は同日昼、国会内で衆参両院議員総会を開き、参院選勝利へ誓いを新たに出発した。山口那津男代表、井上義久幹事長は、「1億総活躍社会」の実現に向けた施策が前進したことを力説。目前に迫った参院選について、「結束して立ち向かい、断固完勝して政策を力強く実行する。そのために政治の安定が必要であり、公明党がその先頭に立っていこう」と訴えた。魚住裕一郎参院会長、石田祝稔政務調査会長、大口善徳国会対策委員長もあいさつした。

山口代表は、1億総活躍社会に向け、待機児童の解消加速や、ひとり親支援などを盛り込んだ2015年度補正予算や16年度予算などが今国会で成立した成果を強調した。

熊本地震の復旧・復興に向けては、「これまでの災害の教訓、ネットワークの力を生かし、先手で進めてきた」と公明党が俊敏な対応でリードしてきたことを力説。16年度補正予算の速やかな成立とともに、義援金の差し押さえ禁止法の成立など被災者支援に総力を挙げてきたことを紹介した。

外交課題では、先月27日にオバマ米大統領が現職の大統領として初めて被爆地・広島を訪問したことに言及。「核兵器のない世界を共にめざし、唯一の被爆国として日本が積極的な役割を果たしていくという歴史的な意義をかみしめて再出発をしたい」と語った。

参院選については、「与党が結束して勝利し、さらに政治を安定させて力強く政策を実行していく。政策の一致のない野党は国民の期待に応えられないことを訴えていこう」と呼び掛けた。

民共連携に政策の一致なし

井上幹事長は今国会の成果として、成年後見制度利用促進法や改正発達障害者支援法など、公明党が長年取り組んできた議員立法が多く成立したことを紹介。

熊本地震の対応でも、被災地に密着し、迅速に取り組んでいるとして、「東日本大震災で対応してきた経験が生きた。脈々と引き継がれている経験は、党の貴重な財産だ」と強調した。

一方、否決された民進など野党4党提出の内閣不信任案には、「こじつけとしか言いようがない提案理由だ。ただ内閣に反対というパフォーマンスにすぎない」と指摘。その上で民進、共産両党の賛成討論に触れながら、「安全保障、社会保障、TPP(環太平洋連携協定)などで違いが際立った。政権を担う用意も資格もない」と厳しく批判した。

魚住参院会長は「いよいよ参院選だ。私自身、真剣と執念と電光石火で戦う」と力説。石田政調会長は、待機児童問題や給付型奨学金など、さまざまな課題で政府に提言をしてきたとして、「参院選の大勝利へ、公明党らしい政策を練り上げたい」と強調した。大口国対委員長は、民進党の理不尽な国会対応を糾弾した。


(平成28年6月2日付け公明新聞より転載)