今日、5月3日は、日本国憲法施行69回目の憲法記念日です。公明党新潟県本部は、午前11時より新潟駅前で、「憲法施行69周年、記念街頭演説会」を行いました。私も、志田県議、新潟市議団とともに参加しました。
日本国憲法の、@国民主権主義 A基本的人権尊重 B恒久平和主義の3原則は、優れた原理であり今後とも維持されるべきだと思います。
しかし、施行後69年も経っています。社会的、経済的状況の変化により、新たに対応しなければならない事項も生じていることも事実です。そこで私は、憲法全体の改正の是非を論ずるのではなく、新しい対応を迫られている条項ごとに修正、追加の可否を論ずる方が現実的だと思います。これが、公明党の「加憲」という考えです。
何を「加憲」の対象とするか。これまで公明党は、環境権などの新しい人権、地方自治の拡大などを党内で議論をしてきました。
憲法第9条についてはどうでしょうか。平和安全法制の整備によって、厳しい安保環境のもとであっても隙間のない安全の確保が可能になりました。したがって私は、9条を憲法改正のテーマとする必要性はなくなったと考えています。
最近、憲法改正の是非が論じられていますが、「どの条項を」「どう変えるか」議論になっていません。これでは、「護憲だ」「改憲だ」という単なるレッテル貼りにすぎません。国民に、「どの条項を」「どう変えるか」、きちっと明確な理由を示して説明をし、落ち着いた議論がなされるべきだと思います。
憲法改正は、政治主導によるいわば「数の論理」ではなく、澎湃として湧き起こる「国民の総意」に従ってなされるべきだと確信をしています。
公明党は、今後とも憲法の3原則をしっかり堅持していくことをお誓いし、憲法施行69周年の記念街頭演説とさせていただきます。
平成28年5月3日
公明党衆議院議員 漆原 良夫