平成27年3月3日
【「心の復興」加速へ誓い
 
山口代表 東北を防災対策の拠点に

 

 政府と自民、公明の与党両党は2日昼、首相官邸で連絡会議を開いた。席上、公明党の山口那津男代表は、東日本大震災から11日で丸4年を迎えるに当たり、「復興への思いを新たにし、被災者に寄り添いながら『心の復興』も加速させる誓いの日としたい」と強調した上で、「復興への歩みを止めてはならず、首相の力強いリーダーシップを期待したい」と要望した。
 これに対し、安倍晋三首相は震災復興に関して、「全閣僚が復興相であると、あらためてその意識を強く共有する。住民一人一人の気持ちに寄り添い、復興を最大限加速させるよう引き続き全力で取り組む」と語った。
 また、山口代表は14日から仙台市で開かれる「第3回国連防災世界会議」について言及。政府に対して、同会議の成功に万全を期すよう求めたほか、これを契機に「東北を防災(対策推進)の拠点とし、教育研究機関とも連携を深め、各国の防災機関の向上に貢献するよう尽力してもらいたい」と要請した。
 衆院で審議中の2015年度予算案について、山口代表は「政府・与党が結束し、野党の協力も得て、一日も早い成立を期したい」と表明。閣僚の政治資金に関する指摘が相次いでいることには、「国民の政治への信頼に直結する問題であり、政治家本人がきちんと説明責任を果たしてもらいたい」と述べた。
 これに対し、菅義偉官房長官は「しっかり説明責任を果たしていきたい」と応じた。
 一方、公明党の井上義久幹事長は、東京電力福島第1原発で高濃度汚染水が排水路から海に流出していた問題について、「政府を挙げて細心の注意を払ってもらいたい」と指摘。
 菅官房長官は「(地元関係者などと)約束したことを守りながら信頼関係を回復していきたい」と述べた。



(平成27年3月3日付け公明新聞より転載)