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平成26年3月30日 |
【「袴田事件」裁判やり直し】 |
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「袴田事件」裁判やり直し/漆原良夫衆院議員に聞く/証拠開示など教訓生かせ |
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1966年に起きた「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌さんの裁判やり直しが認められた。超党派の国会議員有志からなる「袴田巌死刑囚救援議員連盟」(議連)の発足当時からの中心メンバーである公明党の漆原良夫衆院議員に話を聞いた。
―48年ぶりに袴田さんが釈放された。
漆原良夫衆院議員 「袴田事件」の静岡地裁判決は「捜査機関が証拠を捏造した疑いがある」と指摘し、「これ以上身柄拘束を続けることは、耐え難いほど正義に反する」とある。ここまで踏み込んだ判決は珍しい。
DNA型鑑定の結果についても「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」としている。
こうした判決を受けて検察は即時抗告を断念し、速やかに再審の手続きを進めるべきだ。
―議連発足時から中心メンバーとして事件に向き合ってきた。
漆原 議連は2009年に袴田さんのえん罪を主張する超党派の議員によって発足したが、今回も弁護団と協力して袴田さんのお姉さんの再審請求を後押しした。
また、私たちは、長きにわたる拘置によって悪化した袴田さんの健康状態を理由に、法務大臣に対して治療行為の充実や、職権発動で死刑執行を停止するよう繰り返し求めてきた。
―今回の事件で多くの課題が浮き彫りになった。
漆原 人権尊重の立場から、えん罪は断じて許されない。今回は、DNA型鑑定の結果と検察の持つ証拠開示が袴田さんの裁判やり直しを決める重要なポイントになったが、他の事件でも教訓を生かすべきだ。検察・警察官の取り調べ過程の可視化も前に進める必要がある。
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(平成26年3月29日付け公明新聞より転載)
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