平成24年11月4日
民主党政権3年“粗製乱造”の人事
 
民主党政権3年“粗製乱造”の人事/BS11で漆原国対委員長/政務三役 与党議員の半分が経験

 
 公明党の漆原良夫国会対策委員長は1日夜、BS11の番組に出演し、民主党政権3年で閣僚が頻繁に辞任、交代を繰り返していることに触れ、「人事の失敗。これでは一貫した政策なんてできない」と厳しく指摘した。
 漆原国対委員長は、同政権で辞任したり、問責決議を受けて交代したりした閣僚が14人に上ることに言及。さらに、8度にわたる組閣や内閣改造人事で、大臣、副大臣、大臣政務官の政務三役経験者(官房副長官も含む)が218人【表】を数えることから、「民主党政権発足当時の民主党議員(420人以上)のうち、半分くらいが政務三役になっている。これは粗製乱造だ」と強調した。
 また、参院で野田佳彦首相の所信表明演説が行われないなど、異例の事態となった臨時国会について、「混乱の原因は首相の言葉にある」との認識を表明。首相が自民、公明の両党首に「近いうちに信を問う」と約束したほか、問責決議を「重く受け止める」と述べたものの、その発言に全く行動が伴わないことから、「首相の言葉が(与野党間の)信頼関係を壊している」と指摘した。
 一方、懸案の特例公債法案については「(予算の)水膨れ部分を直してくれと3月から言っている。ところが政権は何も修正しようとしない」と政府・与党の対応を批判した上で、「自分たちが怠けていたことを棚に上げ、(地方交付税の支払い延期で)自治体を困らせて、それを圧力にしている。正しいやり方ではない」との考えを示した。

(平成24年11月3日付け公明新聞より転載)