平成24年10月31日
異常事態を打開せよ
 
異常事態を打開せよ/所信表明に先立ち 衆院議長に申し入れ/野党

 
 自民、公明など9野党の国会対策委員長らは29日午前、国会内で、参院で行われない野田佳彦首相の所信表明演説を与党が衆院でのみ開こうとしている事態を回避するために会談した。その後、横路孝弘衆院議長を訪れ、議長として打開策を講じるよう申し入れた。公明党から漆原良夫国対委員長が出席した。
 議長への申し入れの席上、日本維新の会を除く9野党は、衆院のみでの所信表明聴取について「憲政史上異例・異常と言わねばならない」と厳しく指摘し、議長に指導力を発揮するよう求めた。
 これに対し、横路議長は「参院のことは参院でやっているから、何ができるか、皆さんの意見を聞いて考える」と答えるにとどまった。
 同日の党代議士会で
漆原氏は、強引な政府・与党の対応について、「異常な国会にした原因は政府・与党にある。厳しく追及する国会にしていかなければならない」と強く批判した。

(平成24年10月30日付け公明新聞より転載)