平成23年9月18日
臨時国会、30日まで延長
 
臨時国会、30日まで延長/野党要求で与党が方針転換/全会一致で議決

 
 与野党は16日午前、国会内で幹事長会談を開き、民主党の輿石東幹事長が、同日が会期末の今臨時国会の会期を30日まで14日間延長することを提案し、これを野党側は基本的に受け入れた。会期延長は16日午後の衆院本会議で全会一致で議決された。
 会談の席上、輿石氏は、野党7党の会期延長要求に応じ、16日で臨時国会を閉じるとしていた与党方針を転換して、30日までの会期延長を提案。その上で、今年度第3次補正予算案の編成を急ぐとともに、第3次補正に関する与野党協議を要請する考えを示した。
 これに対し、公明党の井上義久幹事長は、14日間延長の提案について「(延長された期間で)予算委員会を開くことが前提であるが、一定の評価をする」と受け入れる考えを表明。さらに、今臨時国会後は「第3次補正のための臨時国会を早急に開くべきだ」と主張し、与野党協議については「正式な提案があれば党として検討したい」と述べた。
 会期延長に関して、公明党の漆原良夫国会対策委員長は16日昼の党代議士会で、与党側が当初、予算委の開会を避けて4日間としたことを「稚拙な対応」と批判。野党側が会期延長を強く求めたことで「野田政権が国民の目を免れようとしていたのをここまで引っ張り出した」と強調した。

(平成23年9月17日付け公明新聞より転載)