平成22年11月3日
民主、「補正」強行を撤回
 
民主、「補正」強行を撤回/証人喚問 幹事長会談で説明へ/野党抗議で

 
 与野党は1日、与党側が一方的に決めた2010年度補正予算案の審議日程について、野党側が撤回と謝罪を求めて断続的に協議した。その結果、与党側は川端達夫・衆院議院運営委員長(民主)が職権で決めた1、2日の本会議を撤回したため、与野党は、2日の衆参両院本会議で野田佳彦財務相の財政演説、4日に各党代表質問をそれぞれ行うことで合意した。
 また、合意の条件として、野党側が要求していた民主党の小沢一郎元代表の証人喚問に関して、2日午前に与野党幹事長会談を開き、民主党の岡田克也幹事長が同党の方針を説明することになった。
 与野党協議に先立ち、自民、公明など野党7党は1日午前、国会内で国会対策委員長会談を開催。野党の要求に対して、与党の回答がないままでは、同日午後の本会議開催に応じない方針で一致した。
 これに対し民主党の鉢呂吉雄国対委員長は同日午後、自民・逢沢一郎、公明・
漆原良夫の両国対委員長を個別に訪ね、今後は円満な国会運営に努める意向を示すとともに、小沢氏の国会招致についても「環境整備に努める」との考えを示した。
 この提案を受け、野党は再び国対委員長会談を開き、小沢氏招致に向けた「努力」に関し、岡田幹事長が真摯に取り組むと確約することを条件に与党が提案した審議日程を受け入れた。

(平成22年11月2日付け公明新聞より転載)