平成22年6月16日
民主は論戦逃げるな
 
民主は論戦逃げるな/許せぬ一方的な予算委撤回/野党党首会談

 
 自民、公明、社民、新党改革、みんな、たちあがれ日本の野党6党は14日夕、国会内で党首会談を開き、衆参予算委員会の開催を要求するため、与野党党首会談を申し入れることで合意した。これには、公明党から山口那津男代表が出席。井上義久幹事長、漆原良夫国会対策委員長が同席した。
 席上、野党党首らは、同日午前に開かれた与野党国対委員長会談で、与党側が自ら提案した衆参予算委の2日間開催を撤回し、今国会を16日に閉幕すると一方的に通告してきたことについて対応を協議。参院選前の首相交代であり、国民の前で新政権の政治姿勢を問いただすため、予算委の開催が必要との認識で一致した。
 会談終了後、山口代表は記者団に対し、「政治とカネ」や「普天間」問題で、鳩山由紀夫前首相が前言を翻したことに触れ、「(与党が)自らの発言を翻すというのは、鳩山政権と同じで言語道断だ。きょう言ったことが、あす翻るのでは信頼ある政治は築けない」と批判。
 さらに、「こういう暴挙は、支持率が逃げないよう必死で追いかける与党ののたうち回る姿だ。選挙目当ての国会運営は国民から厳しい指弾がなされる」と指摘し、「正々堂々と逃げないで予算委を開いて議論すべきだ。それが国民に対する誠意だ」と述べた。
 党首会談を受け、漆原氏ら野党国対委員長は、首相官邸で仙谷由人官房長官と会い、菅直人首相が与野党党首会談に応じるよう申し入れた。

(平成22年6月15日付け公明新聞より転載)