平成22年6月11日
与党、国会方針で迷走
 
与党、国会方針で迷走/野党要求の予算委開催も未回答

 
 民主、自民、公明など与野党9党の幹事長、国会対策委員長らは9日夕、国会内で会談し、野党側が求める菅直人首相が出席しての衆参両院での予算委員会の開催など終盤国会の日程を協議した。しかし、与党側が菅首相の所信表明演説を11日に行う意向しか示さなかったため、協議は物別れに終わった。公明党から井上義久幹事長、漆原良夫国対委員長が出席した。
 会談では、野党側が、予算委での野党の質問時間を十分に確保することを条件に「会期延長もやむなし」との考えを示した上で、予算委開催を要求。これに対し民主党の枝野幸男幹事長は「持ち帰って考えて結論を出したい」と述べるにとどめた。このため野党側は、10日午前中のできるだけ早い段階で回答するよう要望した。
 会談後、野党の幹事長らは記者会見し、16日の会期末が迫る中で、いまだに国会運営の方針すら示せない政府・与党の姿勢について「迷走している連立政権の姿を明確に表している」などと厳しく批判した。

(平成22年6月10日付け公明新聞より転載)