平成22年6月3日
衆院議長不信任案を提出
 
衆院議長不信任案を提出/与党の乱暴な運営に加担/野党4党

 
 自民、公明、みんな、たちあがれ日本の野党4党は1日午後、「郵政見直し関連法案」の強行採決を容認するなど、与党側の強引な国会運営に加担したとして、横路孝弘衆院議長の不信任決議案を提出した。公明党から漆原良夫国会対策委員長が出席した。
 野党4党は不信任案提出の理由として、今国会で10案件が強行採決されるたびに、公正で円満な議会運営に努めるよう申し入れたにもかかわらず「議長は多数を背景とした乱暴な運営を与党の為すままに任せた」と指摘。
 特に、わずか6時間の審議で打ち切られ、強行採決された郵政法案に関し、議長がこの採決を認めた上、「議長自ら与野党国対委員長間の調整と打開を求める一方で、野党国対委員長が(議長に)抗議している最中に(本会議の)開会ベルを押した」ことなどを挙げた。
 不信任案提出を受けて開かれた衆院議院運営委員会で、公明党の遠藤乙彦理事は、横路議長が今年2月に続き2回目の不信任案を提出されたことに触れ、「一刻も早く自ら議長職を辞して、与党の暴走に良心の抵抗を示すべきだ」と力説。
 不信任案を本会議に上程すべきだと主張したが、同案は与党側の反対多数で本会議に上程されないことになった。

(平成22年6月2日付け公明新聞より転載)