平成22年5月17日
「臭いものにふた」許さず
 
「臭いものにふた」許さず/政治とカネ 国民への説明尽くせ/NHK番組で漆原氏

 
 公明党の漆原良夫国会対策委員長は16日午前、NHK番組「日曜討論」に与野党の国対委員長とともに出演し、会期末まで残り1カ月となった終盤国会の対応に関して見解を述べた。 この中で漆原国対委員長は、野党が要求している「政治とカネ」「普天間問題」「経済・財政」をテーマとする衆参予算委員会の集中審議を開催すべきと強調。なかでも、鳩山由紀夫首相と民主党の小沢一郎幹事長、輿石東参院会長の首脳3人の「政治とカネ」の問題に触れ、「本人も党も国民に説明責任を果たそうとしなかった。残りの国会で、必ず国民の前で説明責任を果たしてもらいたい」と迫った。 さらに、鳩山首相の元公設秘書で有罪が確定した勝場啓二氏の国会招致を求めるとともに、2月に野党が共同提出した石川知裕衆院議員(民主党離党)の議員辞職勧告決議案についても、「なぜ(与党は)3カ月も放置しているのか。臭いものにふたをする体質だ」と述べ、速やかな審議、採決を要求した。 また、小沢氏が衆院政治倫理審査会に出席する意向を表明したことには、「一歩前進と評価したい」とした上で、「政倫審はあくまで本人の弁明の機会であり、国民に説明するシステムになっておらず、(質疑)時間も短い」と指摘。「説明責任を果たしたいなら、もう少し時間のある予算委集中審議に出てもらうことがいいのではないか」と述べた。 政府が事実上「5月末決着」を断念した米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題については、「できないなら首相の資質の問題だ。首相自ら非を詫び、辞任してもらい出直すしかない」と力説した。 また、与党が野党の反対を押し切って国会提出した国会法改正案については「(国会のルールを)数の論理で与党の思うままにクルクル変えられては少数意見が通らない。議会制度協議会で(議論し)最大公約数でまとめるべきだ」と指摘した。

(平成22年5月17日付け公明新聞より転載)