平成22年3月29日
市街地活性化に一役
 
市街地活性化に一役/山口代表 次世代路面電車を視察/富山市

 
 公明党の山口那津男代表は先ごろ、富山市内で次世代路面電車(LRT)の「セントラム」を視察した。これには漆原良夫国対委員長(衆院議員)、島田一・党富山県本部代表(県議)と吉田勉県幹事長(富山市議)が同行した。
 富山市は新しい交通システムとしてLRTの富山港線(富山ライトレール、愛称「ポートラム」)を2006年に導入。引き続き昨年12月に既存の路面電車の軌道を延伸する形で環状線化を完了した。この車両が「セントラム」で、名称は中央(CENTER)と円(EN)と路面電車(TRAM)の造語。中心市街地で円を描いて走る電車であることを意味している。車体のカラーはホワイト、シルバー、ブラックの3種類。
 市が軌道整備や車両購入などを行い、実際の運行は富山地方鉄道株式会社が担う公設民営。同社は維持管理相当分の線路使用料を市に払う。こうした「上下分離方式」は路面電車事業では全国初。北陸新幹線が開通した後はポートラムとセントラムの線路をつなぎ、さらに利便性が向上していく計画だ。
 山口代表らは、「とやま高度情報センター」で市職員から路面電車の環状線化の概要などについて説明を聞いた後、セントラムに乗車し、市内を一周した。視察後、山口代表は、「路面電車が市街地の活性化に一役買っている」と語り、市街地のにぎわい創出に向けて党としても取り組んでいく考えを示した。

(平成22年3月28日付け公明新聞より転載)