平成21年10月20日
際限ない膨張政策に懸念
 
際限ない膨張政策に懸念/漆原国対委員長 臨時国会で十分な議論を

 
 公明党の漆原良夫国会対策委員長は18日、NHK番組「日曜討論」に与野党の国対責任者とともに出演し、鳩山政権への懸念や臨時国会での対応などについて見解を述べた。
 
漆原氏は、鳩山政権の政策意思決定の在り方について「マニフェスト至上主義で問答無用(ではなく)、十分説明して関係者の理解を得るべきだ」と指摘。年度末に向け「地方や国の景気対策にしっかり取り組むべきだ」と強調した。
 また、総額95兆円に上る来年度予算の概算要求について「日本経済、財政再建など全体像をかちっと決めないと、非常に際限のない膨張政策になる」と指摘。場合によっては「相当大きな国債発行にならざるを得ない」と懸念を示した。
 また、民主党がめざす官僚の国会答弁を禁止する国会法改正について「どんな意味、何の意図か分からない」と批判。「政治主導と言うなら政治家が官僚を使い切ればいい。(不正追及など)場合によっては国会で官僚に聞き、議事録に残しておく必要がある」と指摘した上で、法改正の必要性について説明を求める考えを述べた。
 一方、26日召集予定の臨時国会について、(1)政権交代後の国家ビジョン(2)財政再建、経済成長の在り方(3)インド洋での海上自衛隊による補給活動(3)政治とカネの問題――などについて「議論を十分やる必要がある」と指摘。
 「特に予算委員会で相当長い時間を取り、がっちり議論をして国民の疑問に答える。そういう国会にしないといけない」と述べた。

(平成21年10月20日付け公明新聞より転載)