平成20年10月8日
【「補正」成立が最優先】
 
「補正」成立が最優先/年金報酬改ざん問題 実態解明、救済に全力/NHK番組で漆原国対委員長

 
 公明党の漆原良夫国会対策委員長は5日、NHK番組「日曜討論」に与野党の国対委員長らとともに出演し、今年度補正予算案の審議や厚生年金の標準報酬の改ざん問題などについて見解を述べた。
 漆原氏は、世論調査結果で、物価高・原油高に対処するための中小零細企業支援などを含む今年度補正予算案の早期成立を望む声が多いことを紹介。その上で「この世論に非常に共感する。まず補正予算を上げることを優先して考えていきたい」と述べた。
 補正予算成立への協力と衆院解散時期をセットで考える民主党の対応には「論理として必然性がない。国民がいま必要だという緊急対策(を含む補正予算)を人質にとるようなやり方は党利党略に過ぎる」と批判した。
 また、厚生年金の標準報酬の改ざん問題については「本当に腹立たしい問題。民間人も入れて、早急に全力を挙げて、実態解明と被害の回復に努力すべきだ」と述べ、今後は民間人を交えた機関を設けて対応すべきとの考えを示した。
 一方、漆原氏は、麻生太郎首相が先月29日の所信表明演説で民主党に投げかけた質問に触れ、「(民主党の小沢一郎代表から)明確な答えがなかった」と指摘。その上で「党首討論をぜひやってもらい、国民の前で議論を深めてほしい」とし、党首討論の早期開催の必要性を訴えた。

(平成20年10月6日付け公明新聞より転載)