平成20年8月18日
【大型補正予算を編成へ】
 
大型補正予算を編成へ/物価、景気に万全の対策/臨時国会に提出 構造改革、財政再建も堅持/自公幹事長が一致

 
 自民、公明両党の幹事長らは13日、都内で会談し、国民生活に深刻な影響を与えている原油高騰、物価高などへ万全の対策を打ち出すために、景気・経済対策として大型の2008年度補正予算案を編成し、次期臨時国会の冒頭にも提出すべきとの認識で一致した。公明党から北側一雄幹事長、漆原良夫国会対策委員長、山口那津男政務調査会長が出席した。
 会談で自公両党は、GDP(国内総生産)が1年ぶりにマイナスとなった事態を踏まえ、「福田内閣が景気・経済、国民(生活)を非常に重視していることを強く訴える必要がある」として、大型の補正予算案を組む必要性を確認。
 その上で、政府が8月中にも策定する予定の経済対策について、「補正でやらなくて(本予算で)済むもの、補正が必要なもの、税制改正が必要なものを仕分けした上で、(全体像を)パッケージとして国民の皆さんに示すべき」との認識で一致した。
 また、自民党の麻生太郎幹事長が福田康夫首相と会って会談の内容を報告し、大型補正予算案の編成を要請するとともに、次期臨時国会の召集時期や会期についても首相の意向を聞くことになった。
 会談後、漆原国対委員長は記者団に対し、補正予算案の規模について、「構造改革もしっかりやりながら、財政再建路線は堅持していくが、できれば兆単位ぐらいの大きな補正をやっていきたい」との考えを表明。財源については「単年度であれば、いわゆる埋蔵金と言われている(特別会計の)積立金の取り崩しなども考えられるのではないか」と述べた。
 臨時国会の召集時期については「8月末までに政府の経済対策を決めるので、9月以降と考えていいのではないか」との認識を示した。

(平成20年8月14日付け公明新聞より転載)