平成20年1月21日
【政治を生活重視へ】
 
政治を生活重視へ/通常国会召集 衆参両院議員総会で出発/公明が合意形成の要に/予算案、関連法案 年度内成立に全力/太田代表、浜四津代行ら強調

 
 『民主は生活より政局優先』
 第169通常国会が18日召集された。会期は6月15日までの150日間。公明党は同日午前、国会内で衆参両院議員総会を開き、太田昭宏代表は通常国会で「国民生活に焦点を置いた闘い」を貫く考えを力説。次期衆院選の勝利へ成果を挙げようと訴えた。浜四津敏子代表代行は、通常国会を「生活者国会」「消費者国会」と位置付け、「一貫して国民のためとの原点を胸に頑張っていきたい」と強調した。北側一雄幹事長、白浜一良参院会長、漆原良夫国会対策委員長があいさつした。=発言要旨2面
 太田代表は通常国会への対応について、「毎日毎日、非常に大事な闘いが続く国会になる。公明党は一致結束して乗り切っていきたい」とした上で、「国民生活にあくまで焦点を置いて、『生活に直結。政治に実現』という今年の闘いを貫いていきたい」と強調。「常に公明党は、庶民や中小企業や地域で困っている人の味方(であり)、その心がよく分かっているのは公明党だと言われる主張、論戦を展開していきたい」と力説した。
 太田代表は、福田康夫首相が「生活重視」の主張を繰り返していることに賛同し、「政治も行政も、すべて『生活』の側から変えていかなくてはいけない」と主張。政治家や役人らの「意識の根本的な改革が必要だ」とし、公明党がその先導役になっていかなくてはならないと訴えた。
 また、太田代表は「今年は選挙含みの年だ」とし、「(衆院解散・総選挙は)秋以降が望ましいとはいいながら、いつ選挙戦が行われるかは予断を許さぬ状況」との認識を表明。「議員は選挙戦がいつあっても勝ち抜いていける常在戦場の決意で戦っていきたい」と強調するとともに、「次の衆院選に勝つためにも、この通常国会で成果を挙げることが大事だ」と述べた。
 最後に太田代表は「安心で安全な勢いのある国づくりに向け、公明党が先駆を切る闘いを」と呼び掛けた。
 浜四津代表代行は、生活や将来に不安を抱く女性の声を受け、すべての女性の一生をサポート(支援)するため、健康や子育て、就労などに関する支援策をまとめた「女性トータルプラン」(仮称)を近く発表すると表明。
 また、ねじれ国会の中、先の臨時国会では26本の法律が成立したことについて「公明党が生活者の目線から合意形成型の政治の要として頑張った成果」と主張し、通常国会は「『生活者国会』『消費者国会』にすべき」と訴えた。
 北側幹事長は、通常国会でも「国民のため、生活者のための政策実現へ、(公明党が与野党の)合意形成の軸となっていく」と力説した。
 白浜参院会長は、臨時国会における民主党の対応について(1)いたずらな審議引き延ばし(2)成立しないことを前提とした法案の提出――の2点を指摘。その上で、「国民生活を忘れた(民主党の)国会運営だ」と糾弾し、国民生活を考えるならば、民主党も法案の修正協議に応じるべきと強調した。
 漆原国対委員長は、民主党が来年度予算案や予算関連法案の年度内成立を阻止する構えをみせていることに言及、民主党の政治姿勢に関して、国民生活を意図的に混乱させるなど「国民生活を犠牲にして政権を奪取するやり方だ」と厳しく批判。与党は国民生活を第一とし、「どんなことがあっても年度内に(今年度)補正予算案、予算案を成立させる」と訴えた。

(平成20年1月19日付け公明新聞より転載)