平成19年11月26日
【対テロの貢献に感謝】
 
対テロの貢献に感謝/海自補給艦「ときわ」が帰国/インド洋(給油・給水活動)から撤収/太田代表が出迎え 隊員の労をねぎらう/東京・晴海

 
 『補給法案 再開へ早期成立に全力』
 今月1日のテロ対策特別措置法の期限切れに伴いインド洋から撤収した海上自衛隊の補給艦「ときわ」が23日午前、東京都中央区の晴海ふ頭に到着、帰国した。給油活動に従事していた隊員約140人を石破茂防衛相や約200人の家族らが出迎えた。
 ふ頭で行われた帰国行事には、町村信孝官房長官、自民党の伊吹文明幹事長、公明党から太田昭宏代表、漆原良夫国会対策委員長、谷口和史、伊藤渉の両衆院議員、西田実仁参院議員が出席。太田代表は帰国行事であいさつするとともに、約4カ月ぶりの再会を果たした隊員と家族らを温かく励ました。
 帰国行事では、派遣部隊指揮官の尾島義貴護衛隊司令(47)=一等海佐=が石破防衛相に「任務終了しました」と報告。石破防衛相は訓示で「正確に完璧に補給を実施する海上自衛隊の世界有数の能力は、洋上においてテロとの戦いに従事する各国から高い信頼を勝ち得た」と述べ、「政府としては、わが国の国益を確保し、国際社会に対する責任を果たすため、インド洋における補給活動を再開すべく、新たな補給支援特別措置法案が早期に成立するよう全力を尽くす」と決意を示した。
 一方、太田代表はあいさつで、「対テロとの最も重要かつ困難な戦いを遂行され、同時に国際社会の中で日本がいかに貢献するかという大事な活動をしていただいた。心から感謝を申し上げたい」と隊員の労をねぎらい、「この戦いをしっかりしていく以外に、(日本が)世界の平和と発展に寄与することはできない」と力説。「テロとの戦いのため、国会議員の責任として、(臨時国会の)会期末までに立派な成果を上げることに前進したい」と訴え、補給支援特措法案の会期内成立に全力を挙げる考えを強調した。
 帰国行事の後、太田代表は再会した隊員と家族らのもとに駆け寄り、隊員には「お疲れさまでした」「大変でしたね」と心から労をねぎらい、子どもには「お父さんが帰ってきて良かったね」などと声を掛けながら、温かく激励した。
 帰国行事には約50人の衆参国会議員が出席。自民、公明の与党両党のほか、補給支援特措法案に反対する民主党からも4人が出席した。また、パキスタン、アフガニスタンの駐日大使らも招待された。
 「ときわ」はテロ特措法に基づき、7月13日に日本を出港。8月初めから10月末まで、インド洋でテロ取り締まりを行う米、仏、パキスタン軍の艦船へ給油活動を行い、同法失効をもって現地を撤収した。

(平成19年11月24日付け公明新聞より転載)