平成19年10月26日
【守屋前次官 まず疑惑の絞り込みを】
 
喚問前に委員会で審議/守屋前次官 まず疑惑の絞り込みを/党代議士会で漆原国対委員長

 
 公明党の漆原良夫国会対策委員長は23日昼、国会内で開かれた党代議士会で、海上自衛隊の給油活動を継続するための補給支援活動特別措置法案の衆院テロ防止特別委員会での審議入りをめぐり、焦点となっている守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問について、「基本的に受けて構わない」とした上で、その前に委員会審議を行い「疑惑の絞り込みが必要」との考えを強調した。
 この中で漆原国対委員長は、野党側が求めている守屋氏の証人喚問について「証人喚問する場合には、何のことについての証人喚問なのかという疑惑の絞り込みが必要だろう」と指摘。「(衆院特委で)きちっと審議をした上で、疑惑が明確になったら、それを証人喚問の対象として決めたらどうなのかと(野党側に)申し上げている」と述べた。
 さらに漆原国対委員長は、「疑惑追及も大事なことだが、野党の皆さんは参議院では多数を取っているわけだから、もっと大局的な観点に立って(日本の)国際貢献をどうするかという問題を真正面から議論する必要がある」と力説した。
 一方、漆原国対委員長は22日夜、国会内で記者団に対し、民間人である守屋氏の証人喚問を受け入れる理由について、(1)本人が事務次官の時に自衛隊員倫理規程に違反するゴルフ接待を受けていたことを認めた事実がある(2)ほんの少し前まで防衛省の事務方のトップだった――の2点を挙げ、「これが決断の大きな理由になった」と述べた。

(平成19年10月24日付け公明新聞より転載)