平成19年9月18日
【事実と異なる“小沢発言”】
 
漆原国対委員長が反論/事実と異なる“小沢発言”/党首会談の申し入れ内容「あいさつ」でなく「テロ特措法」

 
 公明党の漆原良夫国会対策委員長は13日、党本部で記者団に対し、民主党の小沢一郎代表が安倍晋三首相の辞任表明を受けて行った12日の会見で、首相側が申し入れた党首会談の開催趣旨を「『ごあいさつだ』ということだった」と発言したことについて、事実関係と異なるとして大要次のように反論した。
    ◇
 一、本日、新聞各紙を見たら小沢代表の会見で、民主党の山岡国対委員長から小沢代表に伝わった党首会談の内容が「『ごあいさつだ』と。今更何でごあいさつだ」という部分があったが、あれはとんでもない話だ。
 一、首相は自民党の大島国対委員長に11日夕、「テロ特措法の延長問題で民主党と党首会談を開きたい。早急にやってくれ」と依頼した。12日朝8時半ごろ、大島国対委員長、小坂国対筆頭副委員長と私が会い、民主党に申し入れる内容について打ち合わせをした。ここでは、党首会談の内容についてテロ特措法が第一番目、あとはねじれ国会ではお互いに責任を持って見直しをしていくなど国会状況を含めた話の二つのテーマを持って行ってもらった。その前に民主党の山岡国対委員長と連絡を取り、先方は渋っていたが11時に会う約束をした。
 一、11時半にその会合が終わり、国会内の公明党控室に大島、小坂両氏が来て、話の内容を伝えてくれた。ここで、大島国対委員長は山岡国対委員長に対し、「衆参の新しい国会の姿を踏まえ、与野党の壁を乗り越えて新しい国会のあり方を模索しなければならない。そのために率直な話し合いが大事である」「この国会においてさまざまな重要な問題があるが、特にテロ特措法の問題について、安倍首相は小沢代表と協議を行いたいとの思いをもっている。何とぞ、このたびの取り計らいを代表にお伝えしてもらいたい」と発言している。
 一、これからも分かるように、党首会談の内容はテロ特措法の問題だと明確に言っている。その時、山岡国対委員長は何をどうするのか、例えば新法とかもっと具体的に言ってもらわないと小沢代表に取り次げないと言っていたが、「今日、大島国対委員長から申し入れがあった内容は小沢にきちんと伝えます」ということだった。
 一、(小沢代表に会談の趣旨が伝わっていたなら、なぜ「ごあいさつ」と言ったのか、との質問に)(党首会談の内容はテロ特措法の問題についてとなると)世論からは「会えばいいじゃないか」と必ず言われる。そういう世論の流れを防ぎたかったから逃げたのではないか。

(平成19年9月14日付け公明新聞より転載)