平成19年8月10日
【常勝・公明へ徹して行動】
 
常勝・公明へ徹して行動/この夏、次の勝利の因を/臨時国会開幕 重要な日常活動の強化/両院議員総会で太田代表ら

 
 第167臨時国会が7日、召集された。会期は10日までの4日間。公明党は同日昼、国会内で衆参両院議員総会を開催。あいさつした太田昭宏代表は、先の参院選の結果を踏まえ、「より一段と強い党の建設」に向け、「行動、真剣、誠実をもって新しいスタートを切っていきたい」と強調。まず、国会議員が徹底して現場を歩き、「日常活動の強化」に取り組もうと呼び掛けた。浜四津敏子代表代行、北側一雄幹事長、白浜一良参院会長、漆原良夫国会対策委員長がそれぞれあいさつした。
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 太田代表は、参院選の東京、大阪の2選挙区、比例区7人の当選者を紹介するとともに、惜敗した埼玉、神奈川、愛知の3選挙区について、「責任を痛感する」と表明。「今回の結果を教訓として、何があっても勝ち抜いていける、一段と強い党の建設に向けて力強く出発していきたい」と決意を述べた。
 その上で、参院選で示された民意に関して、「『政治とカネ』の問題や、年金記録問題、大臣の不規則発言や振る舞いなど、(共通して)『何かものを隠している』ということがあった。透明性、公開性(が大事であり)、政治は物事を国民の前に明らかにしていく姿勢でやっていかなくてはいけない」と指摘。
 さらに、「(安倍)首相にも申し上げたが、憲法論議も大事だが、生活が大事だ。地域や格差で困っている人に対して、政治は真正面から取り組んでいかなければならないとの民意を受け止めていくべきだ」と強調し、「この二つをしっかり受け止めながら、われわれの政治姿勢をさらに強く打ち出していくことが求められている」と述べた。
 また、今後の重要政策課題として、景気回復・経済成長の「都市から地方へ」「大企業から中小企業へ」「企業から家計へ」の波及や、“団塊ジュニア”が結婚や子育てに希望を持てるような少子化対策の推進、地球環境問題での日本のリーダーシップ発揮、財政再建などを挙げ、「公明党は未来に責任を担うエンジン役としてさらに推進していく」と力説した。
 最後に、今後の党勢拡大について、「日常活動を強化することが重要」として、「この夏、国会議員は徹底して現場を歩き行動して闘っていきたい」と提案。その上で「真剣とは常に全力投球、暇なく闘い続けること。誠実とは多くの党員・支持者らに感謝していくことだ。行動、真剣、誠実を持って新しいスタートを切っていきたい」と訴えた。
 浜四津代表代行は、先の参院選について「一人ひとりが限界に挑む戦いだった。大変、厳しい結果となったが、公明党としては善戦したと自負していいと思う」とした上で、「本日を次の戦いの勝利へ向けての本格的なスタートの日としたい」と強調。「一段と政策力の公明党、国民のために働く力強い公明党、頼りにされる公明党、政策実現力(の公明党)が試される勝負の時と決めて、ひたすら国民のために行動し、決断する。その一点を見つめながら、嵐があっても何があっても常に勝つ”常勝・公明党”を築いていきたい」と訴えた。
 北側幹事長は「次の戦いに勝つ因を8月にしっかりつくりたい」として、党所属議員の意見などを踏まえ、参院選の総括をする考えを表明。また、「国会議員が率先して訪問対話運動を」と呼び掛けた。

(平成19年8月8日付け公明新聞より転載)