平成19年7月30日
【救援、復旧に全力】
 
救援、復旧に全力/続く余震、雨に不安募る/1万2000人が避難。死者9人、負傷者1000人超す/漆原党対策本部長、冬柴国交相が激励、調査/新潟県中越沖地震

 
 新潟県中越沖地震で、同県では住宅が損壊するなどして避難した約1万2000人が17日、学校や集会所などの避難所で一夜を明かした。柏崎市の家屋倒壊現場で同日未明、女性が発見されたが死亡が確認され、地震による死者は計9人になった。新潟、長野、富山の3県で重軽傷者は計1119人となった。公明党の新潟県上中越沖地震災害対策本部の漆原良夫本部長(国会対策委員長)は同日も、地震が発生した16日に引き続き、被災状況を調査するとともに、被災者を激励した。冬柴鉄三国土交通相(公明党)も、この日現地入りし、被災地を視察した。=関連記事2、3面
 漆原本部長は、新潟県中越沖地震で大きな被害に遭った柏崎市内の建物被害の実態を調査、住民を激励した。志田邦男県議(県代表)、真貝維義、若井恵子両市議、村上清彦阿賀野市議が同行した。
 一行は、同市軽井川の松●(さき)幸栄さん宅を訪問。松●(さき)さんが「外から見ても分からないが、床がうねっている」と、建物被害の認定基準に不安をもらすと、志田県議が「前回の(中越地震)の経験を生かし、(認定の)技術は格段に進んでいる」と応じた。漆原本部長も「柔軟に対応させたい」と約束した。
 これに先立ち、漆原本部長は、自らも被災した真貝議員の自宅で、倒壊した蔵を調査。生き埋めになった弟の義夫さんを、近隣住民らの協力で助け出した様子などを聞いた。
 一方、冬柴国交相は、中越沖地震で通行止めとなった北陸自動車道や国道8号線の復旧状況を視察した後、柏崎市の避難所を訪れ「体を壊さないようにしてください」と被災者を激励した。避難所には公明党の漆原本部長、志田県議、真貝、若井の両市議が同行した。
 避難所の市立第1中学校の体育室を訪れた冬柴国交相は被災者に対し「心からお見舞い申し上げます」とあいさつ。救援活動を促進するための高速道路無料化、家が壊れた人のための公営住宅準備、水道・電気・ガスの復旧に取り組んでいることを述べ、「不便な生活が一日も早く解消されるよう努力します」と強調。被災者のところを回り「頑張りましょう」と励ました。
 冬柴国交相は記者団の質問に答え「なるべく早く激甚災害の指定をしたい」と述べた。
 中越沖を震源とする震度2や1の地震は徐々に減っているものの、17日も続いた。また、新潟県では降雨があり、気象庁は余震や土砂災害への警戒を呼び掛けた。
 16日に震度6強を観測して最も被害の大きかった柏崎市では、約1万1400人が76カ所の避難所で夜を過ごした。このほか同県内の8市町村でも、約1300人が避難した。
 家屋損壊も、新潟で大規模半壊が1棟、半壊が107棟、一部損壊が726棟と激増したほか、長野で一部損壊が137棟まで増えた。
 このほか、柏崎市内では水道、ガスが市内のほぼ全域で供給停止した。

(平成19年7月18日付け公明新聞より転載)



放射能含む水漏れ究明を/漆原氏が要請

 公明党の漆原良夫災害対策本部長(国対委員長)らは17日、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所を訪れ、6号機で微量の放射能を含んだ水が海に放出されたことについて、早期の原因究明・対応を求めた。同発電所の南舘正和副所長らが応対した。
 漆原本部長は「漏れないはずの放射能(を含んだ水)がなぜ漏れたのか。みんなショック、疑問を感じている。早急に究明し対応策を取ってもらう必要がある」と要請。発電所側は「全力を尽くして調べたい」と回答。さらに「地震について十分な防護ができていたかどうかを評価する必要がある。それが終わるまでは原子炉を立ち上げられない」と述べた。

(平成19年7月18日付け公明新聞より転載)



新潟県中越沖地震/少しでも早く安心を/太田代表らが被災地へ

 16日に発生した新潟県中越沖地震を受け、公明党の太田昭宏代表、加藤しゅういち参院議員(参院選候補=比例区)は被災地へ急行。同日夕には、大きな被害を受けた柏崎市に入り、倒壊した建物などの調査や、避難所で不安な夜を過ごす住民らのお見舞い、激励などに奔走した。同市の災害対策本部が設置された市役所では、安倍晋三首相と復旧支援などに万全の態勢で取り組むことを確認するとともに、会田洋市長から被災状況などを聞き、要望を受けた。
 一夜明けた17日には、漆原良夫国会対策委員長が柏崎市内の建物被害などの実態を調査、住民らを激励して回った。

(平成19年7月18日付け公明新聞より転載)