平成19年6月21日
【和解の糸口開いた公明党】
 
じん肺訴訟/和解の糸口開いた公明党/党PTが原告らと懇談/再発防止の熱意が結実

 
 「解決の糸口をつくってくれたのは公明党!」――公明党じん肺問題対策プロジェクトチーム(座長=漆原良夫国会対策委員長)は19日午後、衆院第1議員会館で全国トンネルじん肺根絶訴訟の原告団(船山友衛団長)や家族会(山●(さき)眞智子会長)の代表らと懇談し、18日の国との和解の合意書の調印を、ともに喜び合った。公明党から坂口力副代表(元厚生労働相)と漆原座長ら衆参国会議員が出席した。
 合意書の内容は、国が粉じん障害防止規則(厚労省令)を改正して、トンネル掘削作業時の換気や粉じん濃度測定、高性能防じんマスク使用の義務づけの検討、発破待避時間の確保や掘削の労働時間の基準を短縮するよう見直す代わりに、原告側は賠償請求権を放棄することが柱。原告側が訴訟を通じて要望してきたじん肺対策を、国がほぼ丸のみした点が特徴だ。
 漆原座長は、相談を受けてから7年、ともに闘ってきた歳月を振り返りながら、「過去(補償)より未来(再発防止)に重きを置いた皆さまの強い熱意、“二度と日本から、じん肺の被害者を出さない”との決意が国を動かした」と原告団・家族会の闘いを称賛した。
 これに対し、原告団の船山団長は「本当に、ここまで引っ張ってきてくれた公明党の尽力に感謝します。積み残した課題にもぜひ温かい支援を」と強調。家族会の山●(さき)会長も、「この苦しみを二度と出さないとの願い一筋で闘い10年になるが、昨日“一生の記念日”となる日を迎えられ本当にうれしい。公明党に、すがる思いで何度もお願いし、本当にお世話になった。合意した(じん肺防止)対策の実行を強くお願いしたい」と述べた。
 参加者からは、「主人が生きているうちに何とか解決を! との私の心を汲んで闘ってくれた」「(2005年の)公明党のプロジェクトチームの立ち上げが解決の大きな糸口になった」など感謝の声が寄せられた。
 坂口副代表は「和解の合意に、私たちもほっとしている。今後もしっかりお手伝いしたい」と、更なる協力を表明した。

(平成19年6月20日付け公明新聞より転載)