平成19年6月1日
【拉致被害家族を支援】
 
拉致被害家族を支援/漆原国対委員長が仲介/官邸で贈呈/ロータリークラブが義援金

 
 北朝鮮による拉致被害者の家族に対する国際ロータリークラブからの義援金の贈呈が29日、首相官邸で塩崎恭久官房長官(拉致問題担当相)、家族会の横田滋代表夫妻が出席して行われた。これには、両者を仲介した公明党の漆原良夫国会対策委員長も同席した。
 冒頭、塩崎官房長官は同クラブに謝意を表明するとともに、拉致問題解決に向けて現在、国際的な支援を得る努力を重ねていることを報告。「家族会、(政府の)拉致問題対策本部、安倍内閣を挙げて一日も早い解決に向けて努力していきたい」と述べた。
 国際ロータリークラブの小澤秀瑛ガバナー会議長(日本代表)は、「人情的、人道的に拉致被害者家族を支援しよう」との中條耕二第2560地区(新潟)ガバナーらの発案で、全国約10万人の会員に呼び掛け、義援金を募った経緯を説明。拉致家族に対し「体に気をつけて頑張ってほしい。近いうちに拉致問題が解決できるよう心から望んでいる」と語った。
 この後、小澤氏から義援金1173万円余の目録を受け取った横田代表は「活動費として有効に使わせていただく」と謝辞を述べ、妻の早紀江さんは「(仲介に当たった)漆原議員には(運動の)初めからずっと非常に細やかな、お世話になっていることに感謝している」と語り、「私たちはただ子どもを返してほしい、それだけが願いだ」と訴えた。

(平成19年5月30日付け公明新聞より転載)