平成19年3月11日
【民主の国会対応は理不尽】
 
民主の国会対応は理不尽/理由ない審議拒否 ルールも無視し混乱誘発/北側幹事長らが糾弾
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 公明党は8日午後、国会内で代議士会を開き、東順治副代表と漆原良夫国会対策委員長は、民主党が「国会は不正常な状態」とし、各委員会で本会議や委員会の開催日程の協議に応じない姿勢を示していることなどについて厳しく批判した。
 漆原国対委員長は、民主党が7日の同党国対役員・筆頭理事合同会議で、「(国会は)不正常な状態。今後は、これまでとは違う委員会運営を行ってもらう」(平野博文・民主党国対委員長代理)とし、(1)委員会の理事会、理事懇談会での日程協議には応じない(2)委員長職権で委員会などの開催が決まった場合は、委員会に出席するが、慣例となっている質問の事前通告をしない――などの方針を徹底したことに言及。
 その上で、同会合で民主党国対幹部らが、各筆頭理事らに対し、「(委員会などの)現場を混乱させるため」「この状況を楽しんでください」などと指示していることを指摘し、「全く不埒なことを言っている。予算関連法案や(年度末までの処理が必要な)日切れ法案の審査の時期を見計らって、理不尽な国会対応をしている民主党の態度は、到底、国民の納得を得られるものではない」と厳しく糾弾した。
 東副代表は、民主党が8日の衆院本会議の開会直前まで、質問の事前通告をしなかったことについて、「質問の事前通告は、与野党の合意で、原則、2日前に行うルールになっている。国会運営のルールを無視した、独り善がりの身勝手な行動だ。全く許されない」と強く批判。
 さらに、2007年度予算案を採決した2日夜から3日未明にかけての衆院本会議で、民主党の小沢一郎代表が途中退席したことに触れ、「予算委員長、総務委員長の解任決議案を提出した民主党の党首が決議案に投票しないで議場を退席するなどということがあり得るのか。そういうリーダーの行動に対して『けしからん』という意見が出ないところに、(民主党の)政党としての常識を疑う。こんなことを野放しにしていたら、議会政治は無茶苦茶になってしまう」と激しく指弾した。
 一方、同日午前に開かれた党中央幹事会で、北側一雄幹事長は、民主党が「国会は不正常」と主張していることに関して「(3日未明の衆院本会議で)委員長の解任決議案を否決し、さらに財務金融委員長の解任決議案は、彼らが撤回した。なぜ不正常なのかが理解できない。今の民主党の対応は、全く理由のない審議拒否と変わらない」と述べた。
(平成19年3月9日付け公明新聞より転載)