平成19年1月29日
【角田参院副議長(民主)が辞任】
 
角田参院副議長(民主)が辞任/選挙資金の不正処理疑惑
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 角田義一参院副議長(民主党会派を離脱中)は26日午後、参院議員会館で記者会見し、選挙資金の不正処理疑惑に関し「政治不信を増大させる結果となれば国民に申し訳ない」と述べ、副議長辞任を表明した。政治資金に関する閣僚の疑惑を追及しようという矢先の副議長辞任は民主党にとって痛手だ。政治とカネをめぐる国民の政治不信も一段と高まりそうだ。
 会見で角田氏は、2001年の参院選で自身の総合選対本部が約2500万円の献金を集めながら、政治資金収支報告書などに記載していなかったとの疑惑については「(資金団体への)入金は一銭もない。私自身は関知していない」と改めて否定。説明が不十分との批判には「民主党群馬県連は昨年6月から事実上、分裂・内紛状態にあり、会計帳簿や通帳が流出した。資料が存在しないので説明できなかった」と釈明した。=2面に漆原国対委員長のコメント
  
  
説明責任 果たさず/副議長辞任の角田氏の疑惑 事実なら議員辞職も/漆原国対委員長
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 公明党の漆原良夫国会対策委員長は26日午後、国会内で記者団の質問に答え、角田義一参院副議長(民主党会派を離脱中)が選挙資金の不正処理疑惑に関し、同日の記者会見で副議長辞任を表明したことについて、「(角田氏は)一番大事な国民に(対する)説明責任を果たしていない。疑惑についての解明はゼロだ」と厳しく批判した。
 漆原国対委員長は、角田氏が会見で記者団の質問を拒否したことについて、「公人として国民の皆さまに説明する義務がある。説明責任を果たすことは(副議長の辞任と)別次元の問題」と指摘。今後も事実関係の説明を求めていく考えを示した。
 また、不正処理疑惑について「事実とすれば犯罪行為」とし、「説明ができないのであれば、議員辞職も含め、判断された方がいいのでは」と述べた。
(平成19年1月27日付け公明新聞より転載)