平成19年1月24日
【呉邦国全人代委員長と会談】
 
呉邦国全人代委員長と会談/漆原氏ら与党国対委員長/唐国務委員、王中連部長とも/北京
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 自民党の二階俊博、公明党の漆原良夫両国会対策委員長は22日、北京の人民大会堂で呉邦国・全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)と会談した。
 席上、呉委員長は「両国がいろんな面で交流していきたい。貿易も大事な交流の一つだ」と述べるとともに、「省エネ、環境問題など日本の技術は優れている」との考えを示した。
 また、「国民が日本人と同じ生活ができるようにしたい。中国内部地域はまだ貧しいところが多く、貧困を脱出させるのが大事な政策だ」と述べ、日本や周辺国との交流の重要性を強調した。
 会談に先立って、一行は、北京市内で唐家●(せん)国務委員(前外相)とも会談。温家宝首相の訪日を歓迎するなどとした安倍晋三首相の温首相への親書を渡した。
 唐国務委員は、温首相の4月の訪日について、「中国は大変重視している」と述べ、政治、経済をはじめ国民との幅広い交流や意見交換を行いたいとの考えを示した。
 さらに、唐国務委員からは(1)歴史認識をしっかり行い、中日関係を前進させ、後戻りさせないようにしたい(2)お互いに相手の発展を尊重したい。これが戦略的互恵関係の前提だ――など発言があった。また、9月の日中国交正常化35周年に合わせて両国で大規模な訪問団を派遣し合うことについても意見交換した。
 一行は、同日、中国共産党の王家瑞・中央対外連絡部長とも会談した。
(平成19年1月23日付け公明新聞より転載)