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平成18年10月3日 |
【新しい公明党が出発、党全国大会】 |
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「新しい公明党」が出発/統一選、参院選 断じて勝つ/「闘う人間主義」掲げ結束して前進/党全国大会 |
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『太田代表、北側幹事長が就任』 「新しい公明党」が勇躍スタート――。公明党は30日、東京・千代田区の都市センターホテルで第6回党全国大会を開き、太田昭宏新代表を選出した。また、浜四津敏子代表代行、北側一雄新幹事長ら本部役員が指名・承認された。あいさつした太田代表は、「闘う人間主義」「生活現場主義」を掲げ、「『人が輝く社会』の実現をめざす」と強調し、「来年の統一地方選、参院選に断じて勝利しよう」と呼び掛けた。大会では、「教育改革」「少子高齢化」「新しい経済成長」「地域再生」「格差抑制」の五つの挑戦と「創造的アジア外交の推進」などを提起した運動方針や、「人と地域が輝く人間主義の国づくり」と題した重点政策を決定した。=3面に太田代表のあいさつ全文、2、4面に関連記事 党全国大会は、「新しい公明党」を構築しようとの代議員の決意と熱気あふれる中、力強く開会した。代表選で選出された太田代表はあいさつに立ち、「『新しい公明党』の建設と日本の抱える諸課題に真正面から取り組み、国民の期待に応えていく」と決意を表明。 さらに、今大会を「『次の50年』に向けて新出発する意義深い大会」と指摘するとともに、「真に庶民の心に共鳴板をもつ政党」を渇望する熱気の中、「昭和39年11月17日、公明党が結成されました。創立者は創価学会の池田大作・第3代会長であります」と述べ、創立の「大衆とともに」の精神に根ざした強固な党の構築をめざす考えを強調した。 また、「私利私欲を捨て、民衆に奉仕し、命がけで働くことが、公明党議員のあるべき姿」と強調。「腐敗・堕落した不知恩の議員は出さない。その決意のもと、不断の党改革に取り組み、公明党の新しい時代を切り開く」として、自ら先頭に立って闘う決意を披歴し、「『闘う人間主義』の旗を高く掲げ、前進しよう」と呼び掛けた。 一方、太田代表は、今後の自公連立を「連立第2期」と位置付け、「公明党は、ときに自民党をリードする気概を持って、日本の直面する課題に真正面から挑戦していく」と力説。 その上で、教育改革や新しい経済成長など運動方針案で提起した五つの挑戦を挙げ、教育費負担の軽減や日本型成長モデルの構築に取り組む考えを示したほか、外交の最優先課題として、日中、日韓関係の改善を挙げた。さらに、「現場から改革を推進する『生活現場主義』で闘いたい」「若者の『雇用』や『教育』に力を入れなければならない」と強調した。 最後に、来年の統一地方選の完全勝利と、参院選での5選挙区完勝、比例区での過去最高得票で8議席確保、与党として過半数獲得をめざし、「断じて勝利しよう」と呼び掛けた。 これに先立ち、代表選出が行われ、党規約20条の規定に基づき、ただ一人の代表選立候補者と確定した太田幹事長代行が、出席代議員の起立総員による信任を受け、新代表に選出された。 これを受け、太田代表は新本部役員を指名。浜四津代表代行、坂口力、草川昭三、井上義久、東順治の4副代表、北側幹事長ら本部役員38人が挙手多数で承認され、会場は万雷の拍手に包まれた。また、党務報告と平成17年決算報告案が説明、承認された。 代表あいさつに続き、来賓の安倍晋三首相(自民党総裁)と元経済企画庁長官で作家の堺屋太一氏が祝辞。創価学会の正木正明副会長(中央社会協議会副議長)、金沢敏雄副会長、杉本しのぶ婦人部書記長、西直木副青年部長が来賓として出席した。また、河野洋平衆院議長、扇千景参院議長、全国知事会長の麻生渡・福岡県知事の祝電が披露された。
続いて、漆原良夫規約改正副委員長が党規約の一部改正案、北側幹事長が運動方針案、斉藤鉄夫政務調査会長が重点政策案、井上義久財務委員長が平成18年補正予算案と同19年予算案を説明。総括質疑の後、5議案を原案通り決定した。 大会は「『日本の柱』たらんとの創立の決意に立ち、どこまでも誠実・清潔・正義の党として戦う」との新宣言を採択。統一地方選予定候補の西田矩子埼玉県議が決意を表明、太田代表が参院選予定候補12人を紹介し代表して山本保参院議員が力強い決意を披歴した。 最後に、来年の政治決戦の勝利に向け、決意みなぎる勝ちどきを上げ、大会は閉会した。 『新宣言』 私たち公明党は、議員・党員が一体となり、さらなる結束を固め、国政進出50年、連立参加7年の歴史と経験を踏まえ、21世紀の日本と世界の命運を担う決意をもって、新たな出発をすることをここに宣言する。 【永遠の原点】 一、「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との立党精神こそ公明党のアイデンティティー(原点)である。限りない勇気と力と叡智の源であり、民主政治の精髄である。私たちは常にこの永遠の原点に立脚し、「日本の柱」たらんとの創立の決意に立ち、自己研鑽に励み、どこまでも誠実・清潔・正義の党として戦う。 一、時代の変化は急激であり、加速度的である。日本も世界も大転換の時を迎えている。この5年で今世紀の流れが決まる。私たちは常に民衆の側に立ち、行動し、変革し、民衆勝利の大いなる基盤を築く。 【人間力の開発と発揮】 一、私たち公明党は、21世紀において活力ある日本の再生と持続可能な発展を図るために、真の人間主義に立脚し、どこまでも人間から出発する社会、人と地域が輝く社会をめざす。 一、だれ人も素晴らしい個性・能力・創造性等の大いなる可能性、「人間力」を秘めている。国民一人ひとりの「人間力」の十全な開発と発揮こそ国力の源泉であり、イノベーションや文化創造の根本である。公明党はこのような視点に立ち、あらゆる改革を推し進める。 【行動と連帯の世界へ】 一、人々の生活世界は家族、地域、国、世界へと同心円的に広がっている。私たちはそれぞれのコミュニティーを大切にするとともに、地球益、人類益の立場に立ち、21世紀を「平和と人道と連帯」の世紀へと変えゆくため、対話を通じ、共生と寛容のエートス(道徳的気風)を育む。そして、日本がソフトパワーによって世界を「人間主義の大世紀」へとリードする先導国家としての役割を果たすべく推進する。 一、私たちは深刻度を増す地球的問題群を解決するため、国連を中心に「人権」「人間開発」「人間の安全保障」「持続可能な発展」「文明間の対話」の諸理念のもと、先頭に立って行動する。また、国際社会にあって日本が真の相互理解と信頼を深めつつ、アジアの共生と統合を進めるとともに太平洋の懸け橋となることを推進する。 【結びに】 理念なき政治、哲学なき政治は混迷をもたらし、国を衰退させる。民衆、現場から離れた政治は迷走する。公明党は深き理念と哲学の基盤に立って、幅広い国民の理解と連帯と協力のもと果敢に諸改革の実現に取り組む。 以上 2006年9月30日 第6回公明党全国大会 |
(平成18年10月1日付け公明新聞より転載)
「人間主義の教育」訴える/集団的自衛権論議 首相の考え見極めたい/記者会見で太田代表 |
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公明党の太田昭宏代表は30日、党全国大会を終え、東京・千代田区の都市センターホテル内で記者会見し、今後の党運営や、自公連立関係のあり方などについて、記者団の質問に答える形で、大要、次のような見解を述べた。浜四津敏子代表代行、北側一雄幹事長、漆原良夫国会対策委員長、斉藤鉄夫政務調査会長が同席した。 ◇ 一、(自公の新しい信頼関係の構築にどう取り組むか)安倍首相、自民党の三役とも、これまでいろんな仕事をしてきた。前向きに、いい働きをする中に信頼関係は醸成されると思う。 一、(安倍政権はタカ派色が強い政権だが、公明党らしさをどう出していくのか)政権協議をする中で、(首相は)タカ派色が強いという印象は持っていない。(政権合意で)憲法の全面改正が提起されているわけでもないし、教育についても具体的な方向性は同じだし、アジア外交についても改善に向かって努力するという方向性は全く同じだ。 一、(首相の官邸機能強化の方針によって公明党の発言力は弱まるのではないか)官邸機能の強化は、首相の権限のみが強化されるのではなく、いろいろなチーム、さまざまなプロジェクトが大事だと思っている。(首相補佐官などと)連携することが大事だし、(連携が)取れると思っている。心配していない。 一、(自民党に「言うべきことは言う」というが、具体的には何か)教育ということについて、昨日(29日)の所信表明演説を聞いて、「人間主義の教育」と「現場からの改革」を、しっかり(公明党の考えを)訴えた方がいいなという印象を持っている。 一、(チーム公明党の具体的なイメージについて)それぞれの(議員の)持っている力がすべて党の前進のために結集できるように、職員、秘書も入れたチームというようなものにしたい。党の機構についても、不断に変えていかなくてはならない。 一、(憲法解釈の変更により集団的自衛権行使を容認するとの首相の考え方について)もう少し集団的自衛権についての(首相の)具体的な話とか構想というものを知りたいと思っている。私どもは集団的自衛権の行使は認めない現政府の(憲法解釈の)立場に立っていることは間違いないわけで、もう少し(議論の)中身を見極めて、話をさせていただければと思っている。 一、(首相の靖国神社参拝、歴史認識に関する発言について)日中関係を改善しなくてはならないという(首相の)意欲を非常に感じている。その意欲を大事にしていくということが、今は一番大事な判断ではないかと思う。
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(平成18年10月1日付け公明新聞より転載)
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