平成16年3月5日

  小泉首相に質問する漆原良夫
 
北朝鮮外交で主導権を!

3日、衆議院予算委員会で、北朝鮮問題の集中審議が行われ、私は公明党を代表して質問に立ちました。この中で、今回の第2回6カ国
協議で拉致事件の解決に向けて大きな前進が見られなかったことについて、「北朝鮮の人質外交には屈してはならない。日朝会談の主導権は日本が握るべきだ」と政府への一層の取り組みを求めました。世論調査では北朝鮮への経済制裁を可能にする改正外為法の成立や、北朝鮮の船舶を入港禁止できる特定船舶入港禁止法案に賛成の声が8割にも上っています。これに対し小泉純一郎首相は「伝家の宝刀は抜かないで済むなら抜かないに越したことはない。そういう点は十分考えながら平和的解決をめざしたい」と慎重に対応する考えを示しました。
また、北朝鮮に拉致された可能性が否定できない「特定失踪者」について、政府の中に府省横断の「特定失踪者対策室」(仮称)を設置し、政府全体で調査に取り組むよう提案しました。