(vol.20)平成26年2月25日 


集団的自衛権は国民的合意を
   
 こんにちは、公明党の漆原です。

 大変な大雪です。被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げます。また、農業をはじめ大きな被害が出ました。国としても全力で支援をしてまいります。どうか、頑張って頂きたいと思います。

 先日安倍総理は、集団的自衛権の行使容認に関する憲法解釈の変更の手順について、@安保法制懇(総理の私的諮問機関)の結論を得て、A自民、公明両党の検討を経たのちに、B内閣で閣議決定をする、と述べられました。

 しかし、総理のこの考えは、「国民の声を聴く」という一番大切な部分が欠落しており、私は、到底賛成できません。日本の歴代総理は、戦後50年間にわたって、「憲法9条の解釈上、日本は集団的自衛権を行使できない」と国民に説明してきたのです。こんな大事なことを国民に何にも説明もしないで、ある日突然総理から「閣議決定で憲法解釈を変えました。日本も今日から集団的自衛権を行使できる国に変わりました」などと発表されても国民の皆さんは、到底納得されないと思います。
集団的自衛権の行使容認の可否は、日本国や国民にとって最も大切な事柄です。このような重大な事柄を、たった19人の閣僚だけで決定してしまうのは、いかにも乱暴にすぎます。「なぜ変更する必要があるか」「変更した結果、何が、どのように変わるのか」など、国会で十分議論をして国民的合意を得る必要があると思います。

 まだまだ寒い日が続きます。どうか健康第一でお過ごしくださいますようお祈りいたします。