平成13年5月3日 (No.20)


憲法記念日に新潟市で街頭演説会
 (公明党新潟県本部主催)
 
本日、5月3日は「憲法記念日」であります。
 憲法記念日には、必ず多くの集会がもたれ、「護憲」か「改憲」かといった論議がなされています。この「護憲・改憲」論争を聞いていると、私はいつも幕末の「勤皇・佐幕」論争を思い出します。
 実態を見ない観念論やオールORナッシングの二者択一論であり、お互いにレッテルを貼り合う不毛な論争であると思います。

戦後50年以上を経過した今日、半世紀以上も前に制定された憲法が、現在の社会にそのまま通用すると考える方が不思議です。憲法を冷静な眼で再検討し、残すべきものと改正すべきものを検証する作業は当然のことであると思います。

私達の憲法は、
  @国民主権主義、
  A永久平和主義、
  B基本的人権尊重主義の3原則から成り立っています。
 私は、この憲法の3原則は今後も堅持されるべきだと考えています。しかし、憲法制定当時には、あまり問題となっていなかった、環境権、プライバシー、教育、地方自治のあり方などは、大いに検討されるべきであると思っています。

最後に、今話題となっている集団的自衛権・靖国神社公式参拝・首相公選制の問題について、私の意見を述べます。

◎集団的自衛権の行使を認めることは、戦争の放棄を定めた憲法9条の精神に反し、とうてい是認することはできません。

◎靖国神社の公式参拝も、「国及びその機関は・・・いかなる宗教的活動もしてはならない」と定めた憲法20条に違反するものと考えます。

◎首相公選制については、国民が自らの首相を自ら選択するということであり、民主主義の前進の姿として私は積極的に評価したいと思っています。