令和4年7月29日
第1ノ巻(二階国対委員長編)】
 
今ハ昔、紀伊ノ国二、二階俊博トイウ人、アリケリ



−自公連立「南紀白浜」の誓い−

○私が国対委員長を拝命したのは、2006年9月30日の党大会。当時自民党の国対委員長は、二階俊博氏でした。
同じ国対委員長と言っても、二階さんは、経済産業大臣や運輸大臣を歴任された大物政治家。何の実績もない私とは、まさに月とスッポンです。

○ある日、二階さんから「うるさん、和歌山に来ませんか、私が地元を案内します」と声を掛けられたのです。2007年2月17日、私は初めて和歌山県の紀白浜空港に降り立ちました。
空港には、二階さんと西博義衆議院議員が迎えに来てくれました。西さんは、近畿比例ブロック選出の公明党議員で私の最も信頼する国対副委員長で、二階さんとも踞懇の間柄の方です。

○空港に到着するや二階さんから「うるさん、今日は私の言う通りにしてください」と言って車に乗せられました。
そして真っ先に向かったのが、なんと!創価学会の会館だったのです。会館の入り口には、戸田城聖創価学会第2代会長の石碑があり、そこには、「妙法乃公布乃旅は遠けれど共に励ましとも共に征かなむ」と詠まれていました。
二階さんは、その歌を指さし「うるさん、自民党と公明党の連立は、ここに書かれているように、共に励まし、とも共に征かなむの精神で行きましょう。今日は、これが言いたかったのです」と。

○大先輩の気配りと思いの深さに感謝一杯です。なお、後で分かったのですが、この日(2月17日)は、二階さんの誕生日でした。


−二階語録−

○意思の疎通が大事
・何か問題があった時に会うのは当たり前、何もない時から会って意思の疎通をすることが大事。
・週1回の「2幹2国」の会は、当たり前。自公の国対委員長は、用があっても無くても、毎日午前8時から30分会って懇談をしましょう。

○議長の首を真綿で絞めろ。
・本会議のベルを押すのは、議長の権限だ。
・議長には、常日頃から細大漏らさず、真綿で首を絞めるがごとく丁寧に報告し相談をする。
・そうすれば、いざという時、ベルを押さないわけにはいかなくなる。

○国対委員長の力量とは?
・国対委員長同士で約束したことを、自分の党に持ち帰って党幹部を説得できるか否かだ。

○議員は、東京ではスニーカーを履け
・新人議員が、東京で革靴なんか履いていてはダメだ。
・スニーカーに履き替えて、陳情のため役所内を走り回れ。

○議員の勉強
・机に向っての勉強は、朝のうちに終わらせる。
・夜は、人に会うことが勉強だ。

○政治家の発言
・1色ではダメ。
・7色に見えるくらいが、丁度いい。

○対野党との国会対応
・野党7割、与党3割。
・野党に花を持たせろ。

○本会議の採決
・与党単独の採決は、絶対に避けるべし。
・必ず野党を巻き込んで採決すること。

○初対面の挨拶
・相手方・・・「初めてお目にかかります。」
・二階氏・・・「私は、にかいです」
・相手方・・・「失礼しました。1回目は、何処でお会いしましたか?」
・二階氏・・・「いや、私は二階です」


−二階さんは、G・N・Pの人−
○政界では、「二階さんはG・N・Pの政治家だ」と言われています。Gは義理のG、Nは人情のN、PはプレゼントのP
田中角さん譲りの、「情」と「気配り」の政治家です。昨今、この種の政治家が、少なくなったことを悔やんでいます。